最近のMDGs

MDGs Goal8は、「世界のみんなで助け合おう!」です。現在、私が生活している東ティモール民主共和国は、ティモール版のMDGsを見てみると、世界最貧国の一つだと書かれています。そのために、多くの国からの支援が求められる、と。
「世界のみんなで助け合おう」。この言葉は私にとって、とっても難しい言葉です。果たして生まれて来た国も、育ってきた環境も全然違う人々が同じ目標に向かって一つになることが可能なのか...?その思いも踏まえた上で、今回はAFMET(東ティモール医療友の会)が県保健局と共同で行っているSISCaプログラムについてお話します。

ミッション147号

145Contents

◆新派遣者よりレポート第1弾・・・・・・・・・・・・・・ 町田春海松本里沙

もっと知りたいMDGs「目標7・環境の持続可能性確保」
 カンボジア・コンポンルアン水上村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 篠田正司

一般社団法人化について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 事務局

◆東日本大震災 福島活動報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 事務局

目標7:環境の持続可能性確保 -147

今回も特別企画「もっと知りたいMDGs」として、MDGsの8つの目標の一つでもある「環境の持続可能性確保」について水上村で行われている浄水プログラムを紹介します。

カンボジア・コンポンルアン水上村

京都教区唐崎教会 篠田正司

 
<浄水プログラム>
 水上村では陸地にあるものは何でもあります。しかし、あるようでないものもあります。それは「飲み水」です。水上村は水の上に浮いているので水は沢山ありますが、その水が飲めるかどうかは別問題なのです。湖の水はとても飲めたものではありません。生活することで出てくる、日本ではゴミ箱に捨てるようなゴミから生ゴミ、人間や家畜として飼われている豚の糞尿まで全て湖に捨てられています。さらに日常の移動手段としてエンジン付の船が頻繁に使われているのですが、その船から出てくる油も湖を汚す要因の一つになるのです。その上、トンレサップ湖は乾季と雨季では湖の大きさが3~4倍にも変化するので、水の少ない乾季ではいろんなものが凝縮されて水質はとても悪くなってしまいます。雨季には泳いでいる魚が見られ、水面に雲が移るほどきれいなのですが、油が浮いています。そして乾季になると水が茶色くなり、あおこで覆われた所は緑色になり浮いているゴミも多くなります。

水を買いに来る少女

ミッション146号

145Contents

もっと知りたいMDGs「目標6・HIV/AIDS、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
 東ティモール・AFMET・東ティモール医療友の会・・・・・・・ 渡邉怜子

◆カンボジアからの手紙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小野武

◆カンボジアからの手紙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 石田咲子

◆2011年派遣者、いよいよモンゴルへ出発!・・・・・・・・・・・ 事務局

 東ティモールにおけるMillennium Development Goals (MDGs)の目標6。それは、マラリア、結核、HIV/AIDSに立ち向かい、減少させていくこと。今、東ティモールはちょうど雨季。マラリアの季節。ということで、今回は、AFMET(東ティモール医療友の会)のプログラムの中から、マラリア減少の為の活動を紹介したいと思います。

東ティモール・AFMET-東ティモール医療友の会

横浜教区大和教会 渡邉怜子

 ちょっとマラリアから話題がそれますが、最近東ティモールの国営放送では毎日のようにデング熱への注意を呼び掛けています。
kubasa
首都ディリにある国立病院のデング熱による入院患者は200名を超え、病院の許容範囲を優に超えてしまい、今までに10名が亡くなったと伝えられています。AFMETのお手伝いさん、ロザさんの娘さんは今年からディリの学校に通い始めましたが、出血性デング熱で入院、治ったら肺炎になり今も治療中です。ディリに住む日本人の友人達もデング熱にかかったという人が私の知っている限りで7人。蚊が媒介する病気の恐ろしさをあらためて実感しています。マラリアも、蚊が媒介する病気の一つ。私自身も罹患経験があります。激しい頭痛と高熱にうなされ、抗マラリア薬を飲んだ後はしばらく副作用にも悩まされます。日本ではマラリア患者を扱える病院は少なく、入院対象となる恐ろしいイメージのこの病気ですが、ティモールでは単なる風邪同然の扱いです。薬を手に入れるのも簡単。でも、発見が遅れて亡くなる人や、薬の飲み方を誤り耐性が出来、慢性化している人もいます。風邪のような病気ですが、正しい知識が無ければ死んでしまう恐ろしい病気でもあるのです。しかし...実はそんな恐ろしいマラリアは、小さな生活環境の改善で簡単に予防することができるのです。
 

目標5:妊産婦の健康の改善 -144

特別企画「もっと知りたいMDGs」の5回目として、MDGsの8つの目標の一つでもある「妊産婦の健康改善」について水上村で行われている母子保健プログラムを紹介します。

京都教区唐崎教会 篠田正司

<母子保健プログラム>
 コンポンルアンの水上村には陸地にあるものはなんでもあります。もちろん病院もありますが、水上村では「健康センター」と呼ばれています。しかし、水上村の7割をも占めるベトナム人の利用者は少ししかいませんでした。それはスタッフがカンボジア(クメール)人のみなので言葉の壁があったり、乾季には湖の水位がさがり健康センターは水上から遠く離れた陸地になってしまう交通事情があるからです。その結果健康センターが何をしている所なのかも知らないベトナム人は多かったのです。そこで健康センターで何が行われ、それがどんなに必要なのかを理解してもらう為に健康センターの医師を雇い、無料診療所を設置するプログラムを1年前に始めました。
144_01 もちろん全ての病人に呼びかけていきたいのですが今回は特に乳幼児を含む妊婦さんを対象とし、医師も産婦人科医を雇いました。その理由としては水上村では乳幼児の命が日本では考えられないようなことで失われてしまうからです。
 水上村ではほとんどの出産は自宅の船で行われます。命がけの出産です。順調に行えればいいのですが、未熟児のように日本だと生まれてすぐに特別な処置が施されるような場合でも自宅で出産を行わざるを得ません。ちょっとしたアクシデントが命取りになります。もちろんお母さんにとっても同じことが言えます。妊娠中も大きなお腹での水上生活は大変なので体力的にも精神的にも負担は大きくなります。
 その他にもお母さんの間違った知識や衛生管理により子どもが下痢による脱水症状になったり、防げる病気が防げなかったりします。このことも子どもにとってみたら命に関わる大問題なのです。そんな子ども達の命が失われずにすむように母子保健プログラムを始めました。
 具体的には健康センターが休みの土日に1日2時間の診療を識字教室を借りて行いました。もちろん通訳付きです。そこで、妊婦さんや乳幼児に対しての健康センターで行われているような健康診断、母子手帳の配布、鉄分やビタミンの薬の提供などを行いました。さらに月1度、予防接種とワークショップを行いました。
144_02 予防接種は今まではカンボジア(クメール)人居住地域でしか行われていませんでした。それをベトナム人居住地域でも行うことによって今まで予防接種の存在を知らなかった人たちも利用することができました。予防接種で防止できる病気は発症してしまうと重症になってしまう可能性のある病気なので、これだけでも多くの命を救えたと思います。

目標5:乳幼児の死亡率の削減 -143

カンボジア・コンポンルアン水上村

新潟教区米沢教会 高橋真也

 カンボジアの中央に位置する、東南アジア最大の湖トンレサップ湖。その湖に浮かぶコンポンルアン水上村では、人々が舟の家に住んで生活をしています。水上村の住民は、人間や家畜の排泄物、ゴミ、油などが垂れ流しになっている湖の水を使って生活をしているのですが、その不衛生な環境のせいで、免疫力の無い乳幼児が多く死んでいます。
 お産も大部分の人達は舟の家の中で行い、とりあげるのは医学教育を受けた助産師ではなく、村の伝統産婆さん達(分娩介助の経験のある産婆)ですので、出産時は母子共に命の危険が伴います。2009年のユニセフの統計で見てみると、カンボジアで生まれた赤ちゃんは、1000人のうち68人が1歳未満で亡くなってしまいます。(http://www.unicef.or.jp/library/toukei_2011/m_dat01.pdf参照)。地方と都市部での格差もありますので、水上村ではだいたい10人のうち1人の赤ちゃんが亡くなっていると考えて良いと思います。ちなみに日本の1歳未満児死亡率は、1000人のうち2人です。
 このように、水上村で生きる乳幼児をとりまく環境は、大変厳しいものがあります。あっけなく失われていく、幼い命。チェンダー先生のワークショップそんな状況を受け、2009年6月から始めた活動が、母子保健プログラムです。このプログラムでは、毎週土日の午前中、教会の識字教室の部屋に産婦人科のお医者さんが来て、無料で乳幼児や妊婦さんの健康診断を行っています。このクリニックには、この2年間で、述べ267人の妊婦と431人の乳幼児(月平均で11人の妊婦と18人の乳幼児)が訪れています。
 また去年の9月からは、月に1回のワークショップを行っています。村のお母さん達に呼びかけを行って集まってもらい、産前産後の体調管理の仕方や、妊娠期の危険な病気の兆候、粉ミルクの管理方法、避妊についてなどなど、母子保健に関わるトピックについて村の健康センターの職員がお話をして下さっています。またそれにあわせて、乳幼児やお母さんへの予防接種(破傷風やはしかなど)、鉄分の薬やビタミンAの配布なども行っています。そこでも、お母さん達に予防接種についての教育を行っています。正しい知識を与えることが、乳幼児を危険から遠ざけ、命を守ることに繋がるのです。
 なお、この母子保健プログラムにかかる活動資金の一部は、地球市民財団(HP http://www.gcf.or.jp/)からの助成金でまかなわせて頂いています。

☆ 本当は恐い粉ミルク
 母子保健プログラムでは、粉ミルク支援も行っています。ですが、支援するのは本当に特別な場合のみです。なぜかというと、粉ミルクは『ベビーキラー』と呼ばれているほど、乳幼児を死に至らしめる可能性の高い、危険なものだから。その問題の深刻さから、昔、国連でも取り上げられたほどです。日本でも一般的に流通している粉ミルクが、なぜ危険なのでしょうか?
 アジアの貧しい地域でも、粉ミルクは本当に多くの人に利用されています。それはひとえに、粉ミルク会社のテレビCMや、無料サンプルの配布などによる宣伝の効果によるものです。どんな親でも、愛する我が子に良いものを与えたいと思うのは当然でしょう。「栄養満点!」「発育を助けて、赤ちゃんを丈夫で賢い子にします!」なんてCMを見たら、だれでも欲しくなります。また、粉ミルクを使っている家庭の赤ちゃんが、自分の赤ちゃんよりも発育が早かったり、太っていたりすると、うらやましくもなります。
 しかし!おっぱいから赤ちゃんの口へと直接運ばれる母乳と違い、粉ミルクは、哺乳瓶が必要です。ですが、その哺乳瓶を清潔な状態に保つことの出来ない人がとても多いのです。汚い哺乳瓶についたバイキンが、赤ちゃんを死に追いやります。粉ミルクを溶くための水もそうです。雨水や川の水は、直接与えることが出来ません。殺菌のためには、水を沸騰させたり、哺乳瓶の容器を煮沸したりしなければなりません。ですが、「面倒だから」とか「別に透明な水だから、大丈夫」といってそれをしない、無知なお母さん達が現実にはたくさんいます。それに、その水を沸騰させるための薪すら買えない家庭だってあるのです。貧しい家庭の多くは、不衛生な環境に住んでいますので、バイキンを全く排除することは不可能です。
 結論。『粉ミルクは使用しない』方が良いのです。

カンボジア・クナ・トゥマイ「女性自立センター」

東京教区松原教会 濵田麻里

-MDGs実現のために-
 今回のレポートはMDGsが目標の一つとして掲げている『ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上』について、私の活動を通して書いていきたいと思います。
 私が活動している女性自立センターでは人身売買やドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)、性的搾取の被害を受けた女性たちを保護し、人生の再出発を支援しています。一時的避難所としてのシェルターの他に、自立支援に向けた裁縫訓練コースの職業訓練があります。入居している女性は様々なケースを理由にやってきます。恋人に妊娠したと告げると逃げられ一人で出産した女性や、義父からの性的暴力、家政婦として働いていた家の大家からの暴力、夫からの性的暴力など様々です。またその多くの女性が小さい子どもを抱えたお母さんです。限られた期間内で保護し、心身に傷を負った女性たちの健康管理、衛生教育、職業訓練や識字教育など、自立に向けた支援を行っています。

-厳しい現実-
 『ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上』という目標の中に、具体的に「可能な限り2005年までに、初等・中等教育における男女格差を解消し、2015年までに全ての教育レベルにおける男女格差を解消する。」と記されています。正直、私のカンボジアでの活動において教育レベルにおける男女格差を実感することは無く、良く分かりません。ただ"女性の権利を守ろう!"という点においては本当に心から願いますし、そのために少しでも力になれるよう活動しています。
 私たちのシェルターに入居している女性は、一定期間(最長6ヶ月)を過ぎると母子共に社会に出て行きます。これまで何組かの親子を見送ってきましたが、行く先も当てもないまま親戚や知り合いのいる田舎に戻ったり、危険が潜んでいる元の住まいに戻って行ったりするケースが多いのが現状です。
 また、子どもがいる女性にとっては仕事を探そうとすることすら諦めているケースもあります。子どもを預けたくても乳幼児を預かってくれる施設もなく、数少ない幼稚園に預けるためにもお金が必要ですし、預ける時間に合った仕事を探さなくてはなりません。もしくは働くために孤児院に預けるといった所にまで話が膨らんでいきます。これはカンボジアに限ったことではないのかもしれません。しかしさらに女性たちの生活を厳しくしているのが、女性たちの識字レベルが低いということです。読み書きが出来ない女性にとっては夜の仕事に就いたり、極端に給料の安い仕事に就いたりするしかありません。社会に出たくても、お金を稼がなくてはいけないと分かっていつつも、シェルターを出た後のカンボジア社会は冷たく、そして厳しく、仕方なくシェルター入居前とあまり変わらない生活に戻る女性が多いのです。そのために私たちもセンター内に裁縫訓練コースを設け、女性の自立に努めているのです。

 日本では考えられませんが、世界には、小学校に通えない子ども達がたくさんがいます。学校が近くになかったり、子どもも働いているので学校に行けなかったり、制服やノートなどを買うお金がなかったり、理由は様々。世界中の子どもみんなが同じように小学校に行けるようにすること、ミレニアム開発目標2つ目、初等教育の完全普及の達成について、カンボジア、私の活動しているタオムでのことを書きたいと思います。
 まず、カンボジアの現在の教育制度は、小学校6年、中学校3年、高校3年で、授業は無料です。各学年の最後に進級試験があり、その試験に合格しなければ進級できません。1年に2回の試験がありますが、中学3年生と高校3年生は3回の試験があります。この試験を受けるためにはお金が必要です。この受験料というのもばらばらのようで、学年が上になればなるほど高くなり、今はできなくなったと聞きますが、普通より高く払えば、先生が手助けしてくれるのだとか?!さらに、進級試験の問題など大事なことは、補習授業で教えることがあるため、補習授業に通わなければ進級試験に合格することは難しいです。
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しかしこの補習授業を受けるにもお金がかかります。(1科目500リエル程度、1ドル=4000リエル) 学力が追いつかないから、補習授業を受けられないから、進級試験に合格できない、試験を受けたくても受けるためのお金がないなどの理由から、留年は珍しくありません。また、タオムの学生に何年生?と聞くと、姉弟が同じ学年のことがよくあります。というのは、女の子を一人で学校に通わせるよりは、男の子と一緒に通わせるほうが安心だから、とか。ユネスコ統計研究所によるカンボジアの15~24歳の識字率87.5%(2008年)を見ても、改善はされたようですが、やはり男子が89.4%に対し女子が85.5%と低いのです。15歳以上になるとさらに顕著で男子85.1%で女子70.9%です。日本のように6歳になったらみんな小学校に入学するという感覚はなく、金銭的な問題もあり、留年する子どもも多く、同じ学年でも年齢がばらばらです。
 カンボジアの教師の給料はとても安く、先ほどお伝えしたように授業終了後の補習授業で収入を得ています。そしてタオムのような農村では、教師が農業に従事していれば、稲刈りの時期など忙しくて学校に来ないこともしばしばです。生徒も先生が貧しいことを理解しています。この現状をみんな理解しているのに、カンボジア政府は教師の給料を上げることが出来ないのはなぜなのでしょうか...?しかし、こんな現状にもかかわらず、私が出会ったプノンペンで大学に通う学生の中には村の子ども達のために教師になりたいと言う子がいるのです!
 カンボジアの中央に位置する、東南アジア最大の湖トンレサップ湖。その湖に浮かぶコンポンルアン水上村では、人々が舟の家に住んで生活をしています。ベトナム移民が約7割を占めるこの村の子ども達の多くは、カンボジア語を話すことが出来ず、そのために小学校に入学することも出来ません。   彼らは、小さい頃から親の漁の仕事を引き継いで、水上村のベトナム人コミュニティという閉鎖的な社会に閉じこもったまま、カンボジアの社会に出ていくことがないのです。
 そんな状況を受けて、私達JLMMの派遣者は、現地カトリック教会が運営する識字教室「マリアーノ学校」のお手伝いをさせてもらっています。そこでは、ベトナム人の子ども達にカンボジア語の読み書きを教え、卒業生達をカンボジアの公立小学校に入学させる取り組みを行っています。水上村の子ども達の可能性を引き出し、将来に多様な選択肢を与え、カンボジアの社会にも融和していってもらえるようになることを目指してしています。
 よく、「カンボジアに一番必要なものは何ですか?」という質問を受けます。その時私は、「教育が大切だと思います」と答えています。これは、私がカンボジアに5年いて実感している、正直な感想です。
 カンボジアではポル・ポト政権の間(1975年~1978年)に、約200万人の国民が亡くなりました。極端な共産主義思想のこの政権下では、知識人や技術者、文化人などが粛清の対象となり、多くの人が処刑されました。この出来事は、内戦が終わって平和を取り戻し、復興の道を歩み始めるカンボジアにとって大きな障害となりました。あらゆる面で、リーダーシップを持って国を引っ張っていける指導者が消えてしまったからです。指導者がいなければ、後進も育ちません。復興に必要な人材が、カンボジアには圧倒的に不足していました。そして...今はどうなのでしょうか?
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 今カンボジアは、日本をはじめ、世界各国からの支援で復興を遂げつつあります。経済成長は著しく、近年の実質経済成長率は約10%です。その発展ぶりを、首都のプノンペンに戻った時に感じることが出来ます。増え続ける高級車。街のあちこちで建設中の高層ビル...。普段田舎で生活している私は「おのぼりさん」なので、その様子を「すごいな~。あ、あそこにまたケンタッキーが出来た!」なんてウキウキしながら見てしまうのですが、村に帰ったら、派遣当初の5年前と全く変わらない生活がそこにはあるのです。一体どういうことでしょう?発展しているのは都市部ばかりです。
 そんな状況を受けて、私達JLMMの派遣者は、現地カトリック教会が運営する識字教室「マリアーノ学校」のお手伝いをさせてもらっています。そこでは、ベトナム人の子ども達にカンボジア語の読み書きを教え、卒業生達をカンボジアの公立小学校に入学させる取り組みを行っています。水上村の子ども達の可能性を引き出し、将来に多様な選択肢を与え、カンボジアの社会にも融和していってもらえるようになることを目指してしています。
 よく、「カンボジアに一番必要なものは何ですか?」という質問を受けます。その時私は、「教育が大切だと思います」と答えています。これは、私がカンボジアに5年いて実感している、正直な感想です。
 カンボジアではポル・ポト政権の間(1975年~1978年)に、約200万人の国民が亡くなりました。極端な共産主義思想のこの政権下では、知識人や技術者、文化人などが粛清の対象となり、多くの人が処刑されました。この出来事は、内戦が終わって平和を取り戻し、復興の道を歩み始めるカンボジアにとって大きな障害となりました。あらゆる面で、リーダーシップを持って国を引っ張っていける指導者が消えてしまったからです。指導者がいなければ、後進も育ちません。復興に必要な人材が、カンボジアには圧倒的に不足していました。そして...今はどうなのでしょうか?
 今カンボジアは、日本をはじめ、世界各国からの支援で復興を遂げつつあります。経済成長は著しく、近年の実質経済成長率は約10%です。その発展ぶりを、首都のプノンペンに戻った時に感じることが出来ます。増え続ける高級車。街のあちこちで建設中の高層ビル...。普段田舎で生活している私は「おのぼりさん」なので、その様子を「すごいな~。あ、あそこにまたケンタッキーが出来た!」なんてウキウキしながら見てしまうのですが、村に帰ったら、派遣当初の5年前と全く変わらない生活がそこにはあるのです。一体どういうことでしょう?発展しているのは都市部ばかりです。

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