最近のタイ

タイからの手紙

農業・手工芸関連ワークショップ
 参加者の女性たちは、チェンマイ県をはじめチェンライ県、メーホーソン県、パヤオ県など北部を中心に20名ほどでした。参加者の中には、昨年のセミナーに参加してくださった女性が、今回も参加してくださっていました。参加理由も、昨年、他の人たちや地域の状況を知ることができ、有意義だったためという、大変嬉しいものでした。また、今年も男性数名が参加してくださり、村で女性が行う活動への理解、協力を得るために、とても助けになるのではないかと彼らの参加も大変ありがたいものでした。
 はじめに、私たちの日常生活、これまでの経験を振り返り、それらがどれだけ私たちの信仰に結びついているか、シスターのお話を通して、各自黙想することから始まりました。
 その後、各参加者の自己紹介が行われたのですが、カレン族の女性がとても力強い口調で参加理由を話し始めました。
普段から、とても活発的に活動されている女性です。「自分たちの伝統技術をどのように活かせるのか、またそれによって、どのように地域を活性化することができるのか、このセミナーからヒントを得たい」と、彼女の口調から自分たちの伝統技術への思い、民族への思いが強く感じられました。この女性が最初に自己紹介をしたのですが、彼女のこの話から、なんとなく参加しにきたというボヤーっとした雰囲気だった一部の参加者の意識が、少し引き締まった感じがしました。
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セミナー風景

タイからの手紙

タイ・チェンマイからレポートが届きました。2007年から活動を続けている松本和歌子さんが、カレン族やラフ族などの少数民族との関わりの中で見えてきたもの、自分の心の動きをお伝えします。 

Bwe K Ler (ブエクラー) 小学校
 昨年より何度か訪ねている、メーソット郊外にある移住者の子ども達の学校です。主にビルマカレンの子ども達が、近隣の村や寮で共同生活をし、この小学校で勉強しています。

 寮生のほとんどは、両親を亡くしています。理由は、ビルマ軍による襲撃で殺されたり、地雷によって亡くなったりなどです。また、ビルマ国内では、教育の機会が得られず、メーソット方面へ向かう人へ、両親が子どもを託すケースも多いとのことです。学校の先生の話では、両親を亡くし、孤児に
なった子どもは、少年兵にするために捕えられる危険性が特に高く、積極的に受け入れているようでした。現在は、寮生が110名、通学生が約100名在籍しています。そして、70名の子ども達が、通学手段がなく、勉強したいと訴えながらも、村での待機が続いています。そのスクールバス購入のため、現在も日本の方々が、寄付金を募って下さっています。タイでは、日本と比べ、車は相当高額になります。
 中古車の額も、この額だったら日本でもっといい車が買えるのに、と思ってしまいたくなる額で売られています。スクールバスには子ども達が乗ります。日本の支援者の皆さんは、安全面や今後の使用期間やコストも考え、慎重に選んで下さっています。

 何気なく「スクールバスが必要な学校があるんです。」と、しばしばチェンマイを訪れる、長年、北タイの子ども達の教育支援をされている、日本人ご夫妻に話したことがきっかけでした。そして、ご夫婦のお友達の方々などを通して、寄付金を募っていただけることになりました。
 小学校訪問時、スクールバスに関する経過報告をしています。毎回、訪問のための連絡をすると、「スクールバスが来るのか?」「明日来るのか?明後日か?来週か?」と、期待のこもった声で聞かれます。その度に「まだです。今、日本で寄付金を募っています。」と返事をするのが、お決まりになりつつあります。
 そして、訪問するといつも新たな問題を抱えています。昨年までの校長先生、現在は理事のような立場の先生は、その問題解決のため常に駆け回っています。
 このBwe K Ler小学校を、昨年初めて訪れた時に聞いた、当時の校長先生をはじめ他の先生方たちのお給料は、大変低いものでした。しかしどの先生も、少しでも子ども達に教育の機会をと、一生懸命頑張っていらっしゃいました。また保護者の理解が得られず、子ども達を通わせていない家庭には、放課後、各先生方が可能な限り家庭訪問をし、保護者との話し合いを行っていました。
 この様な先生方自身での努力を見せていただきながらも、チェンマイに住む私にできることは、学校からの要望であるスクールバスなど、物質的な支援を日本の方にお願いすることしか思いつきませんでした。

  Bwe-K-Ler-School  今回の訪問時、新たに増えていた問題は、寮生のごはんが確保できない日があるという問題でした。食事がない日はどうしているのか尋ねると、「我慢できるから。」という返事でした。時間がある時は、先生方と一緒に山へ食材を探しに行くこともあるとのことです。
 確かに、これまでの彼らの生活で、十分な食事にありつけない日も多々あったと思います。そして彼らだけではなく、世界中に食べ物を必要としている人がいることも事実です。しかし、同じタイに住みながら、彼らのすぐ横で、好きなものを好きなだけ食べている子ども達がいるのです。

 食堂で授業を受ける子ども達

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