目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進 -150

MDGs Goal8は、「世界のみんなで助け合おう!」です。現在、私が生活している東ティモール民主共和国は、ティモール版のMDGsを見てみると、世界最貧国の一つだと書かれています。そのために、多くの国からの支援が求められる、と。
「世界のみんなで助け合おう」。この言葉は私にとって、とっても難しい言葉です。果たして生まれて来た国も、育ってきた環境も全然違う人々が同じ目標に向かって一つになることが可能なのか...?その思いも踏まえた上で、今回はAFMET(東ティモール医療友の会)が県保健局と共同で行っているSISCaプログラムについてお話します。
 AFMET(Alliance of Friend for Medical-care in East Timor:東ティモール医療友の会)は、PHC(プライマリ・ヘルスケア)の普及を中心に活動しているNGOで、県の保健局や医療機関と一緒に活動をしています。
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その中でも県保健局は特に大切なパートナーです。SISCaは、Servisu Integrado Saude Comunitariaの頭文字を取ったもので、英語ではIntegrated Community Health Serviceと訳します。 このプログラムは、月に1回保健ボランティアと医療チームが各村に行き、健康診断や病気の診察、病気についてや病気の予防の仕方についてプロモーションをするなど、保健省が特に力を入れて取り組んでいるプログラムの一つです。地方では、住民の住んでいる場所が保健施設から遠く、病気になっても交通費を払わないと病院に行けない、何時間も歩かないと病院がない、道路の状態も非常に悪い...など、なかなか保健サービスを受けにくいことが現状です。そのため、本当は助かるはずの命もどんどん失われていっています。
 このプログラムを受けた住民が健康で元気な生活を送ることができるように...そんな一つの目標を掲げて、私たちと県保健局の人たちは日々思案しています。生まれて来た国や価値観は全く違いますが、生まれてくる命、生まれてきた命を大切にしたい!そんな気持ちは誰もが持っています。2008年から始まったこのプログラム。さまざまな問題はあれど、もう4年も継続して行うことができています。それはやはり、「多くの命を救いたい」という思いが、保健ボランティアさんにも、県保健局の人にも、そして私たちにもあるからではないでしょうか。
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 "先進国"で生まれ育った私にはティモール人の価値観について理解できないと思うことがしばしばあります。"途上国"で生まれ育ったティモール人にも、日本人の価値観について理解できないと思うこともあるでしょう。ティモール人と共に生活している中で「違い」を感じることは多々あります。同じくらいティモール人もそう思っているだろうし、「先進国の人なんだから、このくらい手伝ってよ」と言われることが多いのです。「先進国に生まれたあなたはとってもラッキーだね」と言われたこともあります。そんなとき、私はとってもとっても悲しくなります。日本ってそんなに良い国?ティモールってそんなに悪い国?と。「このくらい手伝って」と言うのなら、それ相応の努力をしろよとも思います。でも、「手伝って」と言わせる現状を作ったのは、他でもない"先進国"生まれの私自身です。"先進国"生まれの私がいなければいないで、彼らは彼らの繋がりをつかって自分たちで解決する力があるのですから。
 「世界のみんなで助け合う」。それは非常に美しい言葉ですが、現場にいる私にとって非常に疑問を覚える言葉でもあるのです。
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でも、「違いを越えた理解」、「違いを越えて一つになる」こと。これがMDGsを達成する一つのポイントになるのではないかと私は思います。

 「生まれてきた命を守る」。そのためには生まれ育ってきた国の文化も価値観も関係ありません。
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このページは、jlmmが2012年12月25日 19:00に書いたブログ記事です。

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