タイ スタディーツアーに参加して

JLMMでは2007年12月26日から2008年1月5日まで、タイ年越しスタディーツアーを行いました。
 今回は、チェンマイにあるHIV感染者とAIDS患者のためのシェルター「バーンサバイ」、チェンダオにある家庭内暴力やHIV/AIDSなどの危機にさらされている子ども達の施設「バーンミトラトン」、メーサイにある山岳民族アカ族の子ども達の寮「聖家族カトリックセンター」を訪問する他、チェンマイからバスで6時間ほどのラフ族の村でホームステイと年越しをメインに行いました。
 帰国後、参加者からの声が届きました!

 

  121_02_052008タイツアー参加者 川村由希子さん


  このツアーで、私達は、タイ社会で起こっている現状、問題について知るためにタイ北部のHIV/AIDS患者の為のシェルター、学校・施設、山岳民族アカ族の子ども達が暮らす施設、そして、赤ラフ族の住むポンパー村でのホームステイ、黄ラフ族の村を訪問し、人々との交流を通して出会い、学び、信仰、刺激、交流、触れあいをいっぺんに体験した人生にまたとない貴重な経験をさせて頂きました。

  121_02_01 実際にチェンマイのHIV/AIDSに苦しむ人達の現場を訪れ、日々死と直面している人たちと一緒に生活し、心のケアをしているスタッフの優しさ・強さ、そして、常に試行錯誤しながらも前向きに生きている人々に心を打たれ、日本で些細なことで落ち込んでいる自分が恥ずかしくなりました。サポートとは、必ずしも医療だけでなく、共に生きることも大切なサポートです。
 現場で働いている人に憧れを抱いていましたが、ただの憧れではできない仕事なのだと改めて痛感、現状を受け止めることだけで精一杯でした。
 チェンダオの学校・施設では、子ども達と一緒に日本語を教えたり、手品、マザーグースを歌ったりして交流をしました。皆、人懐っこく、警戒もせずに笑顔で寄ってきます。辛い、寂しい思いをしている子ども達は愛情に飢えているはずなのに、純粋な彼らの瞳、表情に私達大人が反対に彼らからたくさんの愛情を貰ったかのように心温まるひと時でした。夕方チェンダオ教会のミサにシスター、子ども達と一緒にあずかりました。平和の挨拶の一人一人の美しい笑顔が今でも忘れられません。
 メーサイの聖家族カトリックセンターでは、創立当時から働いているタイ人のノイさんから施設のこと、山岳民族の現状、生活についてお話を聞きました。ノイさんは、30年間、山岳民族の為にご自分の人生を神様に奉げている、とてもやさしく、正義感の強い素敵な方でした。英語も堪能で私達の質問にも一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
121_02_03 山岳民族の人々、特に女性は、十分な教育を受けることが難しく、出稼ぎから戻った夫からエイズをうつされたり、夫の浮気・麻薬で離婚するケースも多いそうです。また、実際に親公認で人身売買が行われています。現在の日本では考えられないことです。近年、女性の地位は向上しつつありますが、いつの時代も一番悲しい思いをするのは女性・子どもだということを感じました。


 

 中盤からはこのツアーのメイン、ポンパー村でのホームステイが待っていました。メーサイから南西の町まで長距離バスと乗り合いバスを乗り継ぎ、そこから、デコボコの山道を四輪駆動で移動し、夕方村に到着しました。


 村の人々は、皆、私達の訪問を心から歓迎してくれました。まず、村に到着後、歓迎の儀式(訪問者達の両手に水をかける)を受け、神殿にて歓迎のセレモニーが行われました。ラフの民族衣装を着て踊りを披露してくれ、私達も一緒に踊りました。その後、トボー(宗教指導者)がグーシャ(神)に祈りをささげ、私達一人一人に魔よけの白い紐を結んでくれました。3泊4日の滞在で私は、3つのご家庭にホームステイするチャンスを頂きました。どのご家庭も、外国人で言葉も分からない私を温かく迎え入れ、家族のように接してくれました。この時期は、学校も休みであった為、子ども達と折り紙、ゲーム、ハイキングなどたくさん交流がありました。チェンダオの学校の子ども達同様、村の子ども達は、皆、フレンドリーで素直で好奇心旺盛で一緒にいる私達の方が、彼らの純粋無垢な心に癒されました。
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 村での生活は、日本の生活スタイルとはまったく違います。豚・鳥をその場で屠る、家も自分達で建てる、洗濯は手洗い掃除はほうきでと、物にあふれた日本では考えられないような生活ですが、無駄がなく最低限の物があり、家族、親戚、友人が集まり楽しく 幸せに暮らしています。たった数日の滞在でしたが、シンプルな生活に愛着を感じました。
 次に訪れた黄ラフ族の住む村は、ポンパー村と比べると大分開発の進んだところでした。
 世帯数も多く、教会、寺院、学校もありました。到着した日が元旦だったため、広場では、村人が踊ったり、村のいたるところで爆竹の音が朝から晩まで鳴り響いてお祭り気分で盛り上がっていました。
 夜は、村の神父様から諸宗教間の協働についてのお話を聞き、宗教が違えども、基本的な教えに基づいて相手を敬うこと、接することの大切さを教えられました。自分の信仰におごり高ぶらず、寛容になることを気づかせてくれました。
 スタッフの友人の心遣いで、滞在中にリス族の村にも訪問する機会に恵まれました。リス族はまた、ラフ族の文化とは違う独自の文化・習慣がありとても興味深かったです。
 美しい自然、素朴で心温まる村での滞在を終え、都会のチェンマイ、バンコクへと移動し、10日間お世話になったスタッフの方達ともお別れの時がきました。

 

121_02_06  ツアー中、常に行動を共にし、意見交換、思いやり、分かちあいを通して、信頼、強い絆がうまれ、感謝の気持ちで胸が一杯で涙がでました。人との出会い・つながりの素晴らしさ、神、隣人に感謝し、困難に立たされている人々の現状を知るだけでなく、具体的に何ができるかを言葉だけでなく、行動に出す勇気と正義をもっていく事ができるように、そして、日々の人生につまずいた時に、ツアーで頂いた恵みを心の糧にしていきたいと思います。JLMMのスタッフの皆さん、ご一緒させていただいた参加者の方、本当にお世話になりました。

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このページは、jlmmが2008年2月 6日 10:00に書いたブログ記事です。

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