カップハイ完全攻略!

カンボジアの大人から子ども達まで、好んで遊んでいるトランプゲーム、「カップハイ」。カップは「切る」という意味のカンボジア語ですが、ハイは「2」という意味のベトナム語です。このゲームは、カンボジアのポル・ポト政権後、ベトナム軍が進駐してきた時に広がったゲームです。
「私ルール知らないから...」と、指をくわえて見ているだけではもったいない面白さです。
 カンボジアの人と仲良くなるために、ぜひこのゲームを覚えて見て下さい!

Ⅰ.基本ルール
①ジョーカー2枚を除いたカード52枚で遊びます。
②4人で遊び、それ以上の人数では遊べません。52枚のカードを4人で割るので、1人13枚のカードで遊ぶことになります。
3人で遊ぶ場合は、4つに分けたカードの一つの組(一番最後に配られた組)を捨てて遊びます。
 2人で遊ぶ場合は、4つに分けたカードの二つの組で遊びます。
③数字には強さの序列があり、「3」が一番弱く、それから4、5、6・・・と順に強くなって・・・J、Q、K、Aまで続きます。そして、「2」が最強の数字となります。
マークにも強さの序列があり、一番弱いのが「 スペードスペード」、次に「 クローバークローバー」が強く、次に「 ダイヤダイヤ」が強く、そして「 ハートハート」が最強のマークとなります。数字が同じ場合に、このマークの強さの序列が反映されます。

Ⅱ.ゲームの目的
 手持ちの13枚のカードを他の人よりも早くなくすことが目的です。一番早くカードがなくなった人が1位。最後までカードを持っていた人がビリになります。

Ⅲ.ゲームの進め方
①一番初めにゲームを開始するときは、誰が一番先にカードを出すか決めるために、手持ちの「3」のカードを出していきます。「3」が手持ちに2枚以上あったら、それらも全て出します。出した「3」の枚数に関係なく、「スペード 3」を出した人が一番初めにカードを出す権利を得ます。そして、その人から始まり、反時計周りにゲームが進んでいきます。
「3」をみなで出しあい、「スペード3」を持っていた人がカードを出す時は、必ず1枚のカードを出さなければなりません。ペアのカードなど、2枚以上のカードは出せません。
※2回目以降は1位になった人からゲームを始め、反時計回りにゲームが進んでいきます。


②左の人が捨てたカードよりも強いカードを、順番に捨てていきます。手持ちに左の人より強いカードがない場合、もしくは、持っていても出したくない場合は「パス」出来ます。
一度パスした場合は、場が切れない限り(出されたカードに全ての人がパスしない限り、カードを出すことが出来ません。場が切れて、誰かが新しくカードを出したらら、再びカードを出すことが出来ます。
例えば(図1)、Aが「スペード5」を出し、Bがパスし、Cもパスし、Dが「 クローバー8」を出し、Aが再び「 ハート9」を出したような場合は、例えBとCがAの「ハート9」よりも強いカードを持っている場合でも、Dにしかそのカードを切る権利がありません。カードを出した人だけが、その場で行われている勝負に参加できるということです。
自分が出したカードに全ての人がパスしたら(場が切れたら)、その人が新しく、次のカードを出すことが出来ます。その場合、好きなカードを出すことが出来ます。

図1③場が切れたら、誰かが率先して場に捨てられたカードを裏返します。こうすることで、どのカードが今まで出されたのか、分からなくなり、ゲームがさらにエキサイトします。「あのカードはもう出されたっけ...?」などと、捨てられたカードをめくって見るようなことはルール違反です。


④こうやってゲームを進めていき、カードが先になくなった人の勝ちです。その後も、2位、3位と決めていき、ビリは最後までカードの残った人です。


⑤カードの強さの序列についてもう一度説明します。左隣の人が「 クローバー5」を出したら、「6」以上のカード(マークは何でも良い)もしくは、「 クローバークローバー」より強い、「 ダイヤダイヤ」か「 ハートハート」の「5」が出せます。


⑥1ゲームが終了したら、シャッフルしてカードを配り、再びゲームを始めます。カードのシャッフルは、1位になった人が行います。その人がカードをシャッフルし終えた後は、その人の左隣の人が、そのカードを半分に1回(もしくは2回ぐらい)分けます。これをカイッ(「折る」の意)といいます。半分といいますが、どれくらいの量のカードをとるのかはその人の自由です。分けた残りのカードの組を、一方のカードの上に戻し、1位の人が4人の人にカードを1枚1枚配っていきます。このカイッは、シャッフルによるインチキを防止するための作業です。
また、ゲームが進んでいき、あまりにも1位の人が勝ち続けているような場合には、他の人が「シャッフルを私にさせろ!」と言ってくる場合があります。そのような時には、トラブルを避けるため、素直に応じたほうがよいでしょう。その際にカイッ(組みを分ける人)する人は、シャッフルした人以外なら誰でもよいでしょう。

Ⅳ.カードの出し方
 カードの出し方には、いくつかのルールがあります。基本ルールは、「前の人が出した形(枚数や並び)で出す」ということです。
①1枚で出す場合...単純な1枚のカードです。次の人は、それよりも強いカードを1枚出すことが出来ます。
最も強いのは「 ハート2」です。
※1枚、2枚と、これから説明する全ての場合において、1枚で出されたら1枚、2枚で出されたら2枚のカードを出すというのが大原則です。


②2枚で出す場合...2枚のカードで出す場合、同じ数字の「ペア」で出すことが出来ます。例えば、「 クローバー4」と「 ハート4」などです。数字が一緒ならば、ペア(2組)で出すことが出来ます。その場合、次の人もペアで出さなければいけません。例えば(図2)、Aが、「クローバー4」と「 ダイヤ4」のペアで出したら、Bは「5」以上のペア(マークは何でも良い)、もしくは「 スペード4」「 ハート4」を出すことが出来ます。
最も強いのは「ハート2」と「 スペード2か クローバー2か ダイヤ2」の組です。
※この例(図2)のように、注意することは、同じ数字でも、マークの序列が前の人より高ければ、それに勝てるということです。この例の場合、Aが「 クローバー4」と「 ダイヤ4」を出しています。この場合、見るのはこのカードの中で一番強いマークです。「 クローバー」と「 ダイヤ」を出しているので、強いのは「 ダイヤ」です。これと比較して、もし自分に「 ダイヤ」よりも強いマーク(それは「 ハート」しかありません)が混じっている組であれば、そのカードを出すことが出来ます。この法則は、どんな形、枚数でカードが出された場合にも適用されます。

図2③3枚で出す場合...3枚のカードで出す場合、同じ数字の3枚の組で出す場合と、数字が連続した3枚で出す場合があります。
A.同じ数字の3枚の組
 同じ数字の3枚の組は、「ペア」の場合と同じく、「 クローバー8」「 ダイヤ8」「 ハート8」などで出すことが出来ます。次の人は「9」以上の3枚の組を出すことが出来ます。
B.「2」の3枚の組について
 「2」は一番強いカードと説明しましたが、「2」の3枚の組は、他のどの数字の3枚の組よりも弱くなってしまいます。これは「2」のペアが強いのとは違っていて特殊なので、注意が必要です。「2」の3枚の組は、どの3枚の組も切ることが出来ないのです。でも、『捨てる』ことは出来ます。例えば(図3)、Aが「 スペード3」「 クローバー3」「 ダイヤ3」のカードを出したとします。ここでBが「 クローバー2」「 ダイヤ2」「 ハート2」を持っていたならば、出すことが出来ます。しかし、Cが「 スペード7」「 クローバー7」「 ダイヤ7」を出したならば、その時点で一番強いのはCになります。また、その後に再びBがカードを出すということは出来ません。BはAの「 スペード3」「 クローバー3」「 ダイヤ3」を切ったことにはなっていないからです。同じ理由で、もしCが「 スペード7」「 クローバー7」「 ダイヤ7」を出さずにパスし、Dもパスしたならば、その時点で場が切れてしまい、Aが新しいカードを出す権利を得ます。
「2」を3枚持っているような場合には、1枚と2枚に分けて出すのが、懸命なやり方でしょう。

図3C.連続した数字の3枚の組
数字が連続している3枚、「 スペード6」「 ダイヤ7」「 ハート8」などのカードを出すことが出来ます。その際、マークがそろっていなくてもかまいません。一番弱い「3」「4」「5」の組から始まって「4」「5」「6」・・・「J」「Q」「K」、そして「Q」「K」「A」が最も強い組になります。「2」のカードはこの連続の中に入れることが出来ませんので、「K」「A」「2」のように出すことは不可能です。
※この連続数の場合も、マークの序列があり、もし同じ数字の序列のカードだった場合、出された3枚のカードのうち、連続数で一番大きい数字のマークと比較して、自分の手持ちの連続数の一番大きい数字のマークがそれに勝っていたら、それを出すことができます。一番強い数字のカードだけを比較するので、他の小さい数字のカードのマークは比較の対象にならず、無視します。例えば(図4)、「 ハート10」「 クローバーJ」「 スペードQ」をAが出した場合、一番大きい「Q」のマークを見ます。スペードなので、スペードよりも強い「 クローバークローバー」「 ダイヤダイヤ」「 ハートハート」の「Q」を先頭に、「10」「J」「Q」で勝てるということです。
蛇足ですが、マークの序列が数字の序列に勝つことはなく、どんなマークでも「10」「J」「Q」に「9」「10」「J」が勝つ場合はありません。マークの序列はあくまで、数字が一緒の場合に優劣を決める際の比較に用いられるに過ぎません。また、「10」「J」「Q」のような3枚のカードに「10」「J」「Q」「K」のように4枚の組で出すことももちろん出来ません。今まで説明したこの法則は、3枚の組だけでなく、4枚以上の連続数のカードを出す場合にも適用されます。
従って、「 ハートA」を含んだ3枚の組が最も強いカードとなります。

図4D.ポリッヒ(警察)ルール
 もし連続した数3枚が同じマークだった場合、その後の人は、同じマークかつ連続した数の3枚のカードしか出すことが出来ません。例えば「 ハート5」「 ハート6」「 ハート7」を出されたら、「 スペード9」「 スペード10」「 スペードJ」などでしか返すことが出来ません。4枚以上の場合についても同じです。これをポリッヒ(「警察」の意)、またはソット(「混ざり気のない、純粋な」の意)と呼びます。
4枚以上の場合も同じで、連続した数かつ同じマークである場合は、出されたカードと同じ枚数かつ同じマーク(どんな種類のマークでもよい)でなければなりません。


④4枚で出す場合...4枚のカードで出す場合、同じ数字の4枚の組で出す場合と、数字が連続した4枚で出す場合があります。
A.同じ数字の4枚の組(カーレー)
 同じ数字の4枚の組をカーレー(「カルテット」の意)と呼び、「 スペード4」「 クローバー4」「 ダイヤ4」「 ハート4」などで出すことができます。カードの優劣などは、ペアや同じ数字の3枚の組みと一緒ですが、さらに、どんな数字の1枚のカードでも切ることが出来るという性質があります。1枚のカードで最も強い「2」のカードも例外ではなく、どんなマークの「2」であっても、同じ数字の4枚の組(どんな数でも良い)で切ることが出来ます。
例えば(図5)、Aが「 ハートA」を出し、Bがそれを「 スペード2」で切ったとします。その場合、Cはそのカードを「 スペード6」「 クローバー6」「 ダイヤ6」「 ハート6」などで切ることが出来ます。また、「2」以外のカードでも、1枚のカードであれば、どのカードでも切ることが出来ます。
但しDが、「 スペード8」「 クローバー8」「 ダイヤ8」「 ハート8」などを出した場合、Cのカードは切られてしまいます。
「2」のカードは1枚のカードの中では最も強いですが、このカーレーで切られる可能性がありますので、注意してください。


図5

   
 

B.連続した数字の4枚の組
 数字が連続している4枚の組で出す場合は、数字が連続している3枚の組の場合と全く一緒です。


⑤5枚以上で出す場合...3枚や4枚の場合と同じく、数字が連続したカードを5枚、6枚・・・と出すことが出来ます。但し、連続して出せるのは「A」までで、「2」は続きで出すことが出来ません。


⑥特殊な出し方
 以上に挙げたもの以外にも、特殊な形のカードの出し方があります。


A.アオップ
 2つの連続した数字で、かつ一つの数字がどちらもペアの場合、それを出すことが出来ます。例えば、「 クローバー8」「 ハート8」「 スペード9」「 クローバー9」などです。この際、マークの種類は問いません。これをアオップ(「抱き合う」の意)といいます。これを出された場合、これを切れるのは、「 スペード8」「 ダイヤ8」「 ダイヤ9」「 ハート9」、「 スペード10」「 クローバー10」「 スペードJ」「 クローバーJ」などの、やはり同じ形のカードだけです。


B.ポルー
 アオップの変形版です。「 スペード5」「 ハート5」「 スペード6」「 ダイヤ6」「 ハート6」といった、同じ数字の2枚の組と3組の形をくっつけることが出来ます。これをポルーと呼びます。「 スペード5」「 クローバー5」「 ハート5」「 スペード6」「 ダイヤ6」といった、3枚の組と2枚の組でも出すことが出来ます。
 このポルーに関しては、「2枚・3枚」の組に対しても「3枚・2枚」の組で切ることが出来ます。例えば(図6)、「 スペード5」「 ハート5」「 スペード6」「 ダイヤ6」「 ハート6」をAが出した場合、Bは、「 クローバー7」「 スペード7」「 クローバー8」「 スペード8」「 ダイヤ8」でも、「 スペード7」「 クローバー7」「 ハート7」「 スペード8」「 ダイヤ8」でも、どちらでも切ることが出来ます。


図6

   

C.連続した数のペア
 ペアで数が連続している場合、いろいろな形で出すことが出来ます。2つの連続した数のペアの組(これはアオップです)、3つ連続した数のペアの組(「 ダイヤ4」「 ハート4」「 クローバー5」「 ダイヤ5」「 ダイヤ6」「 ハート6」など)、4つの連続した数のペアの組(「 ダイヤ4」「 ハート4」「 クローバー5」「 ダイヤ5」「 ダイヤ6」「 ハート6」「 スペード7」「 クローバー7」など)、5つのペアの組(「 ダイヤ4」「 ハート4」「 クローバー5」「 ダイヤ5」「 ダイヤ6」「 ハート6」「 スペード7」「 クローバー7」「 クローバー8」「 ハート8」)などの出し方があります。6つのペアの組が手持ちにあると、プトゥッフ(後の「プトゥッフ」の項で説明)といって、ゲームが流れることになります。
この中で、4つの連続した数のペアの組(これをパエカーレーと言います。「ペアのカルテット」の意)は、同じ数の2枚の組み(ペア)のカードであれば、どのカードでも切れるという性質があります。2枚のペアで一番強い「2」「2」のカードも例外ではなく、どんなマークの「2」であっても、4つの連続した数のペアの組8枚(どんな数でも良い)で切ることが出来ます。
例えば(図7)、Aが「 クローバーA」「 ハートA」を出し、Bがそれを「 スペード2」「 クローバー2」で切ったとします。その場合、Cはそのカードを「 スペード6」「 クローバー6」「 ダイヤ7」「 ハート7」「 クローバー8」「 ハート8」「 スペード9」「 クローバー9」などで切ることが出来ます。また、「2」「2」以外のカードでも、2枚のカードであれば、どのカードでも切ることが出来ます。
但しDが、「 スペード7」「 クローバー7」「 ダイヤ8」「 ハート8」「 スペード9」「 ダイヤ9」「 スペード10」「 ダイヤ10」などを出した場合、Cのカードは切られてしまいます。
「2」「2」のカードは2枚のカードの中では最も強いですが、このパエカーレーで切られる可能性がありますので、注意してください。

 

図7D.トングファーソン(5枚のポリッヒ)
 特別な出し方というわけではありませんが、5枚の連続した数で、かつ同じマークであるカードの組(「 ダイヤ6」「 ダイヤ7」「 ダイヤ8」「 ダイヤ9」「 ダイヤ10」など)は、特別な性質を持っています。いわゆる5枚のポリッヒ(もしくはソット)であるこのカードは、「トングファーソン」と呼ばれ、1枚のカードであれば、どんな数字のカードでも切ることが出来ます。1枚で最も強い数である「2」のカードも例外ではありません。
 これは同じ数字の4枚の組(カーレー)と同じ性質ですが、トングファーソンはカーレーよりも強く、カーレーを切ることも出来ます。例えば(図8)、Aが「 ハート2」を出し、Bがそれを「 スペード8」「 クローバー8」「 ダイヤ8」「 ハート8」のカーレーで切った場合、Cはそれをさらに「 クローバー10」「 クローバーJ」「 クローバーQ」「 クローバーK」「 クローバーA」のトングファーソンで切ることが出来ます。但しDが「 ダイヤ10」「 ダイヤJ」「 ダイヤQ」「 ダイヤK」「 ダイヤA」といった、Cよりも強いトングファーソンを出した場合は、CもDに切られてしまうことになります。
 このトングファーソンは5枚に限定されますので注意して下さい。6枚以上のポリッヒはトングファーソンにはならず、従って、1枚のカードを切ることも出来ません。5枚ちょうどでなければならないのです。


図8 
E.同じ数字の3枚の組のアオップ
 これもアオップの変形版と言えます。同じ数字の3枚の組が2つあり、その数字が連続した数である場合、それを出すことが出来ます。「 スペード5」「 ダイヤ5」「 ハート5」「 スペード6」「 クローバー6」「 ハート6」などです。
 しかしこの出し方は、人によっては出すことを認めない人もいます。地方ルールのようなものですので、この出し方が可能かどうか、ゲームの前に確認したほうが良いでしょう。

Ⅴ.特殊ルール
①プトゥッフ(爆発)...カードが配られた直後、手持ちの13枚のカードの中に、ある一定の形のカードが入っている場合、無条件でその人の勝利となり、ゲームが終わることがあります。これをプトゥッフ(「爆発」の意)といいます。
このプトゥッフが起こった場合、1位以外の人の順列はつけずに、次に新しいゲームを始めることになりますが、その際は、1位の人からゲームを始めるのではなく、一番初めにゲームを始めた時のように、みなが「3」のカードを出し合い、「 スペード3」を持っていた人からゲームを始めることになります。
プトゥッフになる形は以下(A~F)の通りです。
A.同じ数字の2枚の組み(ペア)が6組
 配られたカードの中に、同じ数字の2枚の組み(ペア)のカードが6組入っていれば、プトゥッフになります。「 スペード5」「 クローバー5」「 ダイヤ7」「 スペード7」「 スペード8」「クローバー8」「 クローバー10」「 ハート10」「 ダイヤQ」「 ハートQ」「 クローバーA」「 ハートA」のような場合です。この際、残りの1枚のカードはどんな数字のカードでもかまいません。


B.同じ数字の3枚の組が3組
 配られたカードの中に、同じ数字の3枚の組のカードが3組入っていれば、プトゥッフになります。「 クローバー6」「 ダイヤ6」「 ハート6」「 スペード8」「 クローバー8」「 ダイヤ8」「 スペードJ」「 ダイヤJ」「 ハートJ」のような場合です。この際、残りの4枚のカードは、どんな数字のカードでもかまいません。


C.同じ数字の4枚の組が3組
 配られたカードの中に、同じ数字の4枚の組のカードが3組入っていれば、プトゥッフになります。「 スペード4」「 クローバー4」「 ダイヤ4」「 ハート4」「 スペード9」「 クローバー9」「 ダイヤ9」「 ハート9」「 スペードK」「 クローバーK」「 ダイヤK」「 ハートK」のような場合です。この際、残りの1枚のカードは、どんな数字のカードでもかまいません。


D.全ての数字がそろっているカード
 配られたカードの中に、AからK(1~13)までの全ての数のカードがあれば、プトゥッフになります。「 クローバーA」「 スペード2」「 スペード3」「 ダイヤ4」「 クローバー5」「 ダイヤ6」「 スペード7」「 ハート8」「 クローバー9」「 ハート10」「 ダイヤJ」「 ハートQ」「 クローバーK」のような場合です。この際、マークの種類は問いません。この形のことをファーと言います。


E.「2」の4枚の組
 配られたカードの中に「 スペード2」「 クローバー2」「 ダイヤ2」「 ハート2」の組(「2」の4枚の組)が入っていれば、プトゥッフになります。


F.「3」の4枚の組
 これは特別な場合でのみ起こるプトゥッフです。一番初めにゲームを始める時、もしくはプトゥッフが起こった直後に始めるゲームの時に、「 スペード3」「 クローバー3」「 ダイヤ3」「 ハート3」の組(「3」の4枚の組)を持っていると、プトゥッフになります。つまり、ゲーム開始時にみなが「3」のカードを出し合うようなゲームの時でのみ起こりうるプトゥッフで、それ以外の通常のゲームの時にこの「3」の4枚の組を持っていても、プトゥッフにはなりません。ただのカーレー(同じ数字の4枚の組)の扱いとなります。


G.プトゥッフの優劣について
 プトゥッフは、配られたカードの中に、プトゥッフの条件を満たすカードを見つけた時点で宣言できますので、自分の順番を待つ必要はありません。
 また、2人以上の人が同時にプトゥッフしたような場合、プトゥッフの優劣によって、1位を決めます。他の人が自分と同じような形のプトゥッフをしている場合は、数字やマークの順列によって優劣が決まります。また、違う形でのプトゥッフの場合、上の説明のA(ペアの6組)が一番弱く、F(「3」の4枚の組。但し、通常のゲームの場合はEの「2」の4枚の組)が一番強いことになります。
 例えば(図9)、Aの配られたカードが「 スペード3」「 クローバー3」「 ダイヤ3」「 スペード5」「 クローバー5」「 ハート5」「 クローバー6」「 ダイヤ6」「 ハート6」「 スペード7」「 ダイヤ  10」「 ハートQ」「 スペードA」だったとします。同じ数字の3枚の組が3つあるのでプトゥッフ(上記B)になりますが、Bが「 ハート3」「 ハート4」「 ダイヤ5」「 スペード6」「 クローバー7」「 スペード8」「 ダイヤ9」「 スペード10」「 ハートJ」「 スペードQ」「 ダイヤK」「 ハートA」「 ハート2」だった場合、全ての数字がそろっているプトゥッフ(上記D)なので、Bが1位となります。
 人(または地方)によっては、同時に2人がプトゥッフした場合、優劣で1位を決めるのではなく、2人が同率1位とすることもあります。

 


図9
②地方ルール
基本ルールは今まで述べたものが全てで、それから大きく外れることはありませんが地方または人によっては、独自のルールが加えられている可能性もあります。
代表的な地方ルールをいくつか紹介します。


「5」以下の数字の1枚のカード
A.「5」以下の数字の1枚のカードであれば、「3」~「5」のどのカードを出しても良いというルールです。その際にマークも問いません。「5」以下のカードが1枚で出され、「6」のカードで誰かがそれを切られない限り、ずっと「5」以下の数字の、どんなマークのカードを出し続けても良いということです。
また、「5」以下の数字なら、数字が同じであればマークが違っても出せるというルールもあります。これは、例えば前の人が「 ハート4」を出したら、次の人は、「3」は出せないけれど、「4」のカードであればマークに関わらず出せるというものです。上のルールに比べると、こちらのルールの方が大勢の人が好んで取り入れているルールかもしれません。


B.「5」以下の3枚のポリッヒは無効
 5以下の数でのポリッヒは無効(ポリッヒとして認められない)というルールもあります。これは必然的に3枚のポリッヒです。「 スペード3」「 スペード4」「 スペード5」などの3枚のポリッヒのカードを出しても、次に出す人はマークによる制限はなく、どのマークの連続した3枚のカードでも出せるというものです。

Ⅵ.勝つためのコツ
 このゲームをうまく遊ぶためには、いくつかの点に注意しなければなりません。
①配られたカードを順番に並べる
 カードが配られたら、カードを強い(弱い)順から順番に並べることをおすすめします。そうすることによって、数が連続しているカードなどを見落とすことがなくなります。


②自分のカードを人に見られないようにする
 カードを出来るだけ広げないようにして持ち、顔の前ぐらいに構えるのがベストポジションです。こうすることによって、他の人にカードを見られずに済みます。


③よくカードがシャッフルされているか気をつけてみる
 ある特定の人が勝ち続けているような場合、その人は良いカードが自分に配られるようにカードを切っている可能性があります。他の人がインチキをしていないかどうか、特にシャッフルをする際に注意深く見る必要があります。


④自分のカードだけでなく、他人の出したカードを注意深く覚えておく
 まず、自分の手持ちのカードをよく覚えるようにします。覚えたら、何度も見ないことです。こうすることで他の人にカードを見られる危険も少なくなります。また、誰かがカードを出して、それに対して「このカードを出そうかどうか...」と考え、自分のカードをじっと見つめてしまうと、他の人は「あいつはこのカードを切れるカードを持っているな」という風に、手持ちのカードがばれてしまいます。
他の人が出したカードを覚えておくことも重要なことです。場に捨てられたカードは随時裏返されていってしまいますので、どんな数字、マークのカードが出されたか覚えておくことです。出されたカードを見て、他の人はどういうカードを持っているか推測することで、グンと勝つ確率が高くなります。また、他の人の持ち札が何枚残っているかを覚えておくことも大切です。3枚しかカードを持っていないような人は、4枚のカードを切ることは絶対に不可能です。また、たくさんカードを残している人は、強いカードを残している可能性が高いです。ですので、他の人の残り枚数を見ておくことも、戦略上重要なことです。裏を返せば、自分の持ち札も残り少なくなってきたら、重ねて、他の人に残り枚数を知られないようにすることです。


⑤自分のカードの形を変えていく
 相手の捨てたカードを見ながら戦略を立てますが、その際、自分のカードの形を柔軟に変えていくことも大切です。自分が例え4枚の連続した数字のカードを持っていても、相手が自分よりも強い4枚のカードを持っていると推測したならば、1枚減らして3枚のカードで出してしまうのも有効です。そうすれば、4枚持っている人は、3枚のカードだと出し惜しみしてしまうようなことがあるからです。
 自分の手持ちのカードに全然強い数字のカードがなくても、連続したカードがなくてもあきらめてはなりません。自分のカードが弱い時は、他の人のカードが強いわけですが、強い連続数のカードを持っているような人は、1枚のカードに手を出しません。ですので、自分が弱い時は、1枚1枚出していってみるのも有効です。例え数字が連続しているカードでも、それをバラして、1枚ずつ出していくほうが有効なことがあります。


⑥不要な1組のカードは最後にとっておく
 手持ちのカードの中で、1枚、または1組(ペアや3枚、4枚の組)のカードを、最後に出すようにとっておくことも有効です。最後に出すカードはどんな強さのカードであろうと関係ありません。弱くて出す機会がないような「3」「4」「5」の3枚のカードや、連続数に入らない弱い1枚のカード最後に出してしまったほうが良いでしょう。

Ⅶ.おまけ
ゲームに使用する基本用語をカンボジア語で紹介します。

切る(カードを出すこと)...シー(「食う」の意)
パス...タウ(「行く」の意)
1位の人...ペー
スペード...ベイッ
クローバー...チュオン(「鐘」の意)
ダイヤ...カロー(「ひし形」の意)
ハート...クー
「2」のカード...ハイ「ベトナム語で「2」」
「A」のカード...アー(アルファベット「A」のフランス語読み)
「K」...コンチャ(「老人」の意)もしくはター(「おじいさん」の意)
「Q」...クロモム(「未婚の女性」の意)
「J」...コンタップ(「ベレー帽」の意)もしくはコムロッホ(「未婚の男性」の意)
「10」以下はカンボジアの数字読み(下を参照)


1枚でカードを出すこと...コーイ
2枚の同じ数字でカードを出すこと...パエ
3枚の同じ数字でカードを出すこと...サーム
4枚の同じ数字でカードを出すこと...カーレー
3枚の連続数でカードを出す場合...バイリエンもしくはバイネアック(バイは「3」、リエンは「形」、ネアックは「人」の意)
4枚の連続数でカードを出す場合...ブオンリエンもしくはブオンネアック(ブオンは「4」の意)
5枚の連続数   ...プラムリエン(プラムは「5」)
6枚の連続数   ...プラムムオイリエン(プラムムオイは「6」)
7枚の連続数   ...プラムピーリエン(プラムピーは「7」)
8枚の連続数   ...プラムバイリエン(「8」)
9枚の連続数   ...プラムブオン(「9」)
10枚の連続数  ...ダップ(「10」)
11枚の連続数  ...ダップムオイ(「11」)
12枚の連続数  ...ダップピー(「12」)


スオイ(「臭い」の意)...そのカードを出せば有利にゲームを進められるのに、出し惜しみしてしまったような場合、そのカードをコーイ(「腐る」の意。

1枚のカードで出す「コーイ」とは発音・意味が違う)といいますが、そのカードを持っている時などに「これはスオイ(臭い)」と言ったりする。例えば、カーレーを持っているのに、「2」を切るタイミングを逃してしまったような時、そのカードはスオイです。

このブログ記事について

このページは、jlmmが2008年1月31日 16:31に書いたブログ記事です。

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