珍味シリーズ 「ウサギ」

ヤギやスズメ、アリやカエルといった食べ物レポートをお届けしてきた、皆さんお待ちかねの珍味シリーズです!

大家さんがどこかにお出かけして、帰ってくると真っ先に私に声をかけてきました。 「まさや、これを見てみろ!」と。何やら大きなズタ袋を持っています。
大家さんは私がホットニュースを書いていることを知っていますので、何か面白いことがあると、いつもすぐに教えてくれます。
うれしい心遣いです。

大きな袋の中をのぞくと、生きたウサギが一羽入っていました。
それを見て、聞かずとも分かりました。きっと食べるつもりなのです。
「友達が買ったんだ。今日はその友達の家でパーティだな、まさや」と、豪快に笑っていました。
彼の友達が彼にウサギを託したのは、そのウサギを「さばく」ためなのです。

いつも大家さんが釣りに行っている川へと場所を移動し、そこでウサギをさばきました。

「家でさばかないの?」と聞くと、
水がたくさんあるところの方がさばきやすく、汚れないそうです。
それに、子どもがいる女性はウサギを食べるのを好まないから、大家さんの奥さんの前でさばきたくないとのことでした。
そんな配慮をする割には、大家さんの長女で、「私もウサギ年なんだ!」と、ウサギを見て喜んでいた幼いレカナちゃん(9歳)の目の前で、ウサギの頭をトンカチで叩き殺していたのですが...。

何も道具を使わずに、手だけで、上手に大家さんはウサギの皮をはぎ、内臓を取り出して、包丁で分けるだけの状態にしていきました。
私の日本の実家では、ウサギを飼っていますので、それを見ていて気持ちが悪くなってしまいましたが、
生き物の命を頂くということは、こういう過程を経るのだと勉強するために、ずっと見ていました。

その後、大家さんのお友達の家に行き、ウサギは上手に切り分けられました。
それを見ていたあるおばちゃんが、「私はこんな風にさばかれている様子を見たら、食べる気がしなくなるわ」と言っていました。
日本がスーパーなどできれいに肉が包装されて売られているのに対し、カンボジアでは、鶏などはまるまるの姿で売っており、自分でさばかれなければなりません。ですので、カンボジアの人がそういった感想を持つことは、何とも不思議な感じがしました。

ウサギのモモ肉はステーキに、他の部位は小さいブツ切りにされて、旬のたけのこ入りのおいしいスープになりました。
養殖が簡単な白いウサギに比べ、森に生息する野生のウサギは、値段が高く、味も全然違います。
その肉の柔らかいこと、柔らかいこと。柔らかい子ウサギの肉は、お店で食べると、モモ1つで一皿10000リエル(300円)以上もする高級品です。
ありがたく、おいしく頂いたのでした。

PA200213.jpg足を縛られ、観念したウサギPA200215.jpg上手に皮をはいでいく大家さん

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このページは、jlmmが2007年11月12日 16:26に書いたブログ記事です。

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